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2016.2.22 家づくりについて

断熱からみる家づくり

皆様
こんにちは

 

今回は断熱に紐付いた日本の家づくりについて考えてみます。

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あくまで私論です。

 

インターネットなどで検索すれば
ダダダッと出てきますが
日本の断熱性能は世界基準と比べてまだまだ低い。
世界基準と言っても何も北欧とかの断熱先進国ではなく
お隣の国々と比べてもまだまだ低いのです。

 

その理由として幾つか。

 

✎文化的側面

 

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。」(徒然草より)
と兼好法師が記しているように

 

「高温多湿」の日本では、
「夏」をどう涼しく過ごすかに重点を置いた家づくりを行ってきました。
結果として熱を逃がす工夫。
夏は窓を開け放す縁側や、家全体に風を通す欄間などが発達してきました。

 

とはいえ、裏を返せば、冬でも風が通りっぱなしなわけです。

 

また「暖」の取り方にも違いがあります。

 

日本=「採暖」
火鉢やこたつに代表されるように身体の一部だけを温める方法。

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それでも寒ければ着ればいい。
自然と共生してきた日本では「寒さ」もまた
四季を感じる方法だったのかもしれません。

 

他の国々=「暖房」
「房」とは部屋のこと。
すなわち部屋そのものを暖かくする方法です。

 

韓国のオンドルや、古代ローマのハイポコースト、
ロシアのペチカなどに代表される。

 

家の一箇所に給湯器熱源装置(ボイラーなど)を設置して、
熱を暖房が必要な各部屋へ送り届ける暖房の方式。
すなわちセントラルヒーティングシステムですね。
冬の寒さから身を守る工夫です。

 

✎自然との関わり方、自然への考え方

 

住まいの考え方は、
庭の作り方1つや森に対する考え方からも汲み取れます。

 

日本=自然と共生する暮らし方
ヨーロッパ=自然を恐れつつも、利用し、征服していく暮らし方
といった違いがあります。

 

端的に昔話で言えば、
日本での森と言えば、

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→爺さんが芝刈りにウキウキ出かける明るい所=仲間。
金太郎に至っては毎日森の中で相撲を取ってますね。

 

ヨーロッパでの森と言えば

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→狼が変装して待っている怖い暗い場所=敵
ハリーポッターやロード・オブ・ザ・リングでも
森はなかなか近づいてはいけない場所ですね。

 

と極端ですがこんな感じでしょうか。

 

なので住まいにおいても

 

日本=自然に対してウエルカム。
ヨーロッパ=家族を守るシェルター。

 

なわけです。

 

私はバリなどの南国が好きですが、
真冬に北欧に言った旅行好きの友人が言うには
「外は寒いけど、中は日本より暖かい」とのこと。

 

シェルター=守るモノの中にいるのだから

 

それはそうなのでしょうね。

 

✎戦後復興×高度経済成長期によるもの。(あくまで諸説の中の1つです)

 

戦後、日本中が焼け野原になったこと。
しばらくして
高度経済成長期が訪れたことにより、
大量の家を素早く、大きな力で建てられる会社。
今で言うハウスメーカー主体の大量生産の家づくりが始まりました。

 

全国民に住まいを提供することを第一義に掲げた
住まいづくりの中では、スピードが最優先、性能は2の次。
「雨風を凌げればよい!」と言った住まいづくりでした。

 

結果として30年毎に作り変える
スクラップ・アンド・ビルドの家づくりが始まったのです。

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✎技術王国なはずなのに何故?

 

家電や自動車では世界有数の技術力を誇る日本。

 

単純に、
家の断熱性能を上げる=シェルター化するとすれば

 

①壁の断熱性能を高める
②窓の断熱性能を高める(窓の複層化、窓枠素材の変更)

 

となるわけです。

 

おお。意外と簡単な気がするのに
何故、遅々として家の性能は上がらないの?

 

それは、既得権益が大きく、多いからです。

 

例えば北欧並の断熱性能を基準とするならば
・断熱材のコストが上がる=大手ハウスメーカーの売上が下がる。
・アルミサッシが売れなくなる=サッシメーカーの売上が下がる。

※サッシの素材は、熱伝導率順に、木材>樹脂>アルミといった順番

 

他にも諸々ありますが、上記のことが
遅々として進まない一因ではないかと言われています。
※ハウスメーカーやサッシメーカーが良い悪いではありません。
メーカーの力で経済成長を遂げているのもこれまた事実ですね。

 

✎堀田建設ではどうしているの?

 

創業から60年を経て
様々な素材を活用して参りました。

 

その中で、現在。
当社ではコストと性能のバランスを見ながら、
お客様が暮らす地域に即した提案をさせていただいております。

 

標準仕様は下記の通り
【断熱材】(内壁、屋根)
断熱材は「フォームライト」というウレタン吹付け断熱材を使用。

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「グラスウール」と比べコストは少し上がりますが、
現在のところ、性能を担保しやすく、
専属の職人(マイスター)が施工することと、
小さな隙間まで隈なく施工できるため、
施工のバラツキが少ないという利点から採用しています。

 

▶フォームライトの説明はこちら
http://www.foamlite.jp/

 

【窓】
窓は内側が樹脂製の「遮熱断熱複層型サッシ」を標準で採用しています。

 

【性能】※最近の物件では、

 

Q値に変わる指標のUA値での試算で行くと
UA値=0.7278(W邸)
といった具合に「平成25年省エネ基準」の地域基準を満たし、

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こちらの実邸では山形県あたりの基準に適合しています。
三次などの地域では断熱性をより高める工夫をしています。

 

とはいえこれはまだ現在の話。
未来に向かって試行錯誤しながら
コストと性能のバランスが良い住まいづくり、
ご家族に心地よい住まいづくりを目指していこうと思います。

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